何十年振りかに『ウルトラマン』に接したら驚愕した話
これまで『アンパンマン』や『しまじろう』的な「赤ちゃん向けほんわかまんまるキャラ」一辺倒だった我が家の息子も4歳になって幼稚園のお友達に影響されたのか、最近『ウルトラマン』にちょっと興味を示し始めました。
「良かった妖怪時計じゃなくて・・・(´∀`;)」(あまりの狂騒振りに畏れをなしているので地味に切実な願い)と内心ホッとしながら見てみることにしたわけですよね。
男の子にとって「ヒーロー」と「冒険」は通過儀礼ですな・・・
「今はウルトラマン〇〇なんだろう?(´∀`)私の記憶で聞き覚えのある一番新しい名前はティガかダイナかガイアなんだけどなー」なんて思いながら、番組表を「ウルトラマン」で検索、録画して早速息子と見てみたわけですよ。
見つけたのは『新ウルトラマン列伝~ウルトラ銀河伝説』という名前のウルトラマン番組。「ウルトラマン〇〇」(ウルトラマン80、ウルトラセブン、ウルトラマンティガ、みたいな)というタイトルを想像していたのでその時点でなんか不穏な空気を感じました。・・・で、見てみたらそれは当たって、
えっ!ウルトラマンてこんな話だっけ!?
(゚д゜;≡; ゚д ゚)
と焦ったというね・・・
以下、私の拙い日本語力で説明しますね☆(´∀`)
まずメイン舞台が地球じゃなくて、ウルトラマンの星なの。だからウルトラマンがたくさん出てくるの。その星は「光の国」という名前なんだけど、住人はみんなウルトラマンなの(昔は地球の人類と同じような姿をしていたんだけど「光のエネルギー」というパワーの源のような光の影響でウルトラマンに"進化"したらしい)。
その「光のエネルギー("聖なる光"みたいな感じで塔の中に厳重に管理されている)」を「悪の心に染まった悪いウルトラマン」ベリアルが奪ってしまい、ウルトラマンの星は住人もろともたちまち凍り付いてしまった!(゜д゜;)タイヘン!
ウルトラの父や母もなすすべなく凍りついてしまい、ウルトラマンタロウが最後の力を振り絞って自分の身体の中に残った光のかけら?のようなものを閉じ込めて守ったものの、自身はそのまま凍りついてしまう・・・(つд`)
かろうじて助かったウルトラマンメビウスが、光の国を救うため、地球にいる主人公のレイ(こっちはこっちで地球で怪獣と戦っている。ベリアルと関係があるらしい)に助けを求めてくる・・・という回でした。
何がびっくりしたかって、主人公(誰が主人公なのかなかなか分かりにくかったんですが、一応主人公だろうと私が判断した)である地球にいるレイという男の人は、ウルトラマンに変身しないんですよ(゜д゜)
・・・いや実はそれもそのはず、そもそもこのレイはウルトラマンじゃない(ウルトラの種族じゃない)んです(゜д゜)
自分は直接戦わず(変身しないからもちろん巨大化もしない)、ポケモンみたいに味方の怪獣をカプセルから召喚して敵の怪獣と戦わせる「怪獣使い(レイオニクス)」と呼ばれる種族らしいんです。
でもなんか・・・
それってなんか!(゜д゜;)
多分息子4歳の頭の中でもそうだと思うんですが、
「悪いヤツが出現!街や人を痛めつける!→助けてー(´д`)→ウルトラマン登場!→悪いヤツや怪獣と戦い、頑張って倒す!→もう大丈夫!ありがとう!」
という単純な流れを期待していたんですが・・・話が何もかも複雑で分かりにくいよー!
複雑な原因は他にも沢山あって、まず舞台が光の国というウルトラマンの星であるため、ヒーローであるはずのウルトラマン的な外見の人たちがたくさん出て来てしまう(しかも皆なす術なく凍りついてしまうという切ない描写・・・(つд`)って、一般の住人という設定だから仕方ないっちゃ仕方ないんですが!)というね・・・
息子が興奮して「ウルトラマンがたくさんいるよ!?」的なことを聞いてきたんですが、私は何と答えたらいいか分からなかったですよ(しかも簡単に凍りついちゃって「やられちゃったヨー(´・ω・`)ショボンヌ」みたいな顔してる・・・)。
「・・・えーと、んーと、ここはウルトラマンの星だからみんなウルトラマンなんだけど、戦士じゃなくて普通の人のウルトラマン(なんじゃそりゃ)だから強くないの、だからやられちゃったんだねー。でも戦士のウルトラマンがちやんといるから、助けに来てくれるからね!」
・・・という必死ながらも全くうまくない説明しかできず・・・四苦八苦でした。「普通の住人のウルトラマン=だからそんなに強くないよ!」という設定が初見の4歳に理解できるんだろうかというね・・・(´ρ`;)
一応フォローしておくと、お話自体は普通にきちんとしていて、悪いヤツは悪いし、初代やセブンが渋いおっさんの姿で助太刀に出てきたり(光のエネルギーが奪われてしまったため人間の姿で生きているのがやっと、という設定。後でちゃんと変身する。しかも登場時のBGMは懐かしい当時のテーマ曲!)、光を守って巨大なまま凍りついたタロウの勇姿とか、往年のファンも子供や孫と一緒に楽しめるんじゃないか、という作りになっていました(´∀`)
ただですね、それでもやはり「小さな子供が初めて見る」という視点からは、ハードルが高いなーと感じざるを得ませんでした。
- 「ウルトラマン=たった一人のヒーロー」というヒーローものに目覚め始めた幼年男児にとっての重要なイメージが成り立たない
- 味方の怪獣と敵の怪獣が(外見はどっちもコワモテの怪獣なのでw)分かりにくい
- 「怪獣=悪」という単純化した理解ができない
という要素は大きいと思います。個人差もあるけど小学生以上じゃないと理解するのは難しい世界観な気がしましたね・・・(´ρ`)
ただ、それを考慮してタイトルも『新ウルトラマン列伝』という外伝的なものになっているんだと思います。
付け加えると、舞台はウルトラの星(光の国)と地球だけじゃなくて、どこかの星(いい加減)でまだ未熟なウルトラマン戦士をウルトラマンレオとアストラが特訓している描写もありました。特訓を受けているのはウルトラマンビクトリーなんですが、彼はまだ心がウルトラ戦士として未熟らしく、うっかり「光のエネルギー」に手を伸ばしてしまい、ベリアル同様 "闇落ち" するところだったのを見つかって連行されたみたいです。心根を叩き直されている、といったところなんでしょうか。拘束具をつけられていながらもなかなかに反抗的でしたw
かように、たった一話の中でも舞台が三つの星で展開されており、設定、複雑!(´∀`)☆
・・・更に更に付け加えるとですね、これはもともとの作品としてそうなっているのか、番組放送用に編集されたものなのかはよくわからないんですが、番組の後半は『ウルトラマンビクトリー』になっているんです。
要するに、番組前半の "本筋" ではまだ未熟者として特訓を受けているビクトリーが、後半の "別話" では既にちゃんとウルトラマンとして単体の話を担っている・・・という、これまた複雑な構成になっているんですよ(´д`;)
って、私の拙い文章力でどこまでその複雑さが説明できたかわかりませんが・・・。
ただ、毎回冒頭でちゃんとダイジェスト的な説明をしてくれるし、そもそも第一話からきちんと通して見ていれば幼児でもそれなりに流れは理解できるのかもしれません。
ちなみに本流(?)の「ウルトラマン」は『ウルトラマンX』というのが別に放送されていて、そっちも録画して見てみたんですが、こっちはこっちでやはり多少の別の複雑さがちゃんとあった印象でしたw(´∀`) まあその話はまた別の機会に。(ちょっとググったら久々の完全新作のようです。これからの展開に期待します!)
そんなわけで色々書きましたが、息子自身は今のところは今回挙げた『新ウルトラマン列伝』をそれなりに気に入って見ているので、よしとしますよ(上から批評)。
先日、息子の誕生日に私の実家からもらった図書カードで本を買いに行ったんですが、真っ先に手に取ったのが下の『ウルトラマン大図鑑』でした(´∀`)
・・・私も一緒に勉強しようと思います。
全てのカタカナにふりがなをふるという気の遠くなるような作業をしながらね・・・(息子はカタカナがまだよく読めない)。
本文から↓
小学生なのにこの体重・・・恐るべしウルトラ種族!(゜д゜;)