願わくばまんまるく、徒然。

願わくば道端の石のように穏やかに、永遠の傍観者に。

お笑いの話~「芸人向上委員会」と保毛尾田問題

まずフジテレビの「芸人向上委員会」の話から。
第1回から見ている私は結構さんま好き。と言ってもレギュラー番組で見ているのはこれくらい。彼がはっきり司会の番組よりもゲストとかで出てアドリブで長く回すのを見ているのが私は好き(´∀`)理想は今でも「いいとも!」のタモリとのフリートーク
芸人向上委員会は、他番組では司会が当たり前の今や大御所芸人(今田、雨上がり、爆笑太田など)がひな壇にいるのがまず魅力。
さんまの難点でもあり面白みでもあるのが「脱線が過ぎる」という点で、彼が司会の時はそれが気になるからあまり見ないのだけれど、この番組はひな壇にいるのが大物芸人だから、彼等の腕で多少コントロールが利いてくれるからそれもいい(中川家はしみじみいい仕事をする(´∀`))

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この番組、しばらくは本当にガチで行き当たりばったりという感じで面白かった。
確かに冗長な場面も多々あったが、それよりも出演者たちの半端ない緊張感や、その中で偶然珠玉のネタが生まれるリアル感などの魅力の方が大きく、「久々にいい番組見つけた!(*゚∀゚)=3」と喜んでいたものです。
初期の向上芸人(ゲスト)の流れ星なんかはこの番組で知って、並みいる大物芸人の中に身一つで晒される恐ろしい場で奮闘する姿には大いに好感を持てた。特にちゅうえいがテンパりまくりながら披露した「あったま(頭)きーた、あっし(足)は南、コンパスおーじさん♪」というネタは未だに一人でやってしまう大好きなネタになった(´ー`)(42歳主婦)
初期はホリケンの力も大きく(私はホリケン好きです)、今ではネットで「ホリケン邪魔!」「ホリケンてなんでこの番組出てるの?」なんてこの番組を途中から見始めたクソにわかには叩かれている始末ですが(´・ω・`)、擁護させて頂くとですね、彼の笑いは本質的に「混沌の中で輝く光」であって。筋道も台本もない状態で空気を切り裂いて先陣を切ってくれる存在であり、初期は本当に掛け値なしで面白かったのですよ…

しかし開始直後から感じていたのは、冒頭のまとめとネタバレがウザいということでした。
これは好みもあるんでしょうが、そもそも私は番組冒頭やCM前・明けの「これからの展開のダイジェストネタバレ」が大嫌いでして(゚д゚;)本気で殺意湧くほどで。なんでこれから見るのにネタバレしちゃうの?あれ。ほんと意味分かんないんですけど。(「科捜研」なんかもそうだけどドラマでもやるよねこれ。イカンでしょ…ミステリーなのに…)
しかも、これ30分番組なんですよ?
2時間超のドラマやバラエティで視聴者を飽きさせず引っ張るためにそれやるのは分かるとしても、これ30分番組よ?しかもCMばんばん入るから、冒頭の復習まとめごっそりカットしたら実質15分くらいなんだよね。15分てEテレの子供番組(※その時間分きっちり内容詰め込んだ作品)ですよと(゚д゚)
ここでもう既に「フジのやってしまう感」はうすうす感じてた。あたし、感じてた。

それからしばらくして、突然ナレーションが入るようになった。
ドキュメント風に。

更に、この頃はもうゲストも普通に名の知れた芸人が当たり前になっていて、ひな壇も事務所の売り込みなのか違和感のある人選が目立つようになってきていて、なんか普通のバラエティになってしまって、私のテンションはもちろんかなり下がってきていた。
名の知れた芸人がゲストなのは別にいいんだけど、クレームが全然クレームの体を成していないから萎える。ただ番組がその出演者を出したかったから出したってのがバレバレで。
モニター横芸人も事務所の売り込みと番組の大人の都合なんでしょうな、このコーナーが面白いと分かれば次々入れ替えられて、本当に自発的に来ていただろう初期メンバーが可哀想だと思いましたよね。ノラとか絶対違うだろと。(ノラちゃん自体は嫌いじゃないですよ?(´∀`))
そんなこんなでだんだん見なくてもいいやとなっていった次第です。

今も夫は普通に見ているので録画はしているんですが、私はたまに思い出して洗濯物を畳むBGMとしてつけたりはするものの本気で笑うことはほぼなくですね。たまに中川家が笑わせてくれるのと大御所今田や宮迫なんかが暴露ネタで焦る体を見るのが楽しいくらいで、「ああもうダメになっちゃったんだなぁ…(´ー`)」と切なく思うばかりです。

何だかなぁ…
やっぱりフジだからなのか。なんでこうダメにしちゃうかなぁ。
冒頭の余計な復習まとめは人気が出るとすぐ下品な色気を出して尺を稼ごうとするフジの悪いところだし、余計なドキュメントタッチのナレーションはもうそういう演出自体古いということが分かっていないフジの痛さなんだよなぁ…。あれを面白いと思ってやってるんだろうってとこがフジの絶望的なところだと思う。全体的にセンスが微妙にズレているというか。アラフォーのババアにそう思われるってことはどういうことなのか。(一周回って新しいのか?(゚д゚))



ところで、私は見ていないのだけれど、とんねるずが昔のホモキャラを復活させたという話LGBTをバカにしているという批判やそれに対する反論などが沸き起こり、最終的にはテレビ局(こちらも当然というかやはりというか、フジ( ´_ゝ`))も公に謝罪したらしい。

私はそもそもこのキャラのネタを最初の放送時から見ておらず(何となく見たことある程度)、更に自分は性的マイノリティーでも(一応は)ないので、何か不都合をこうむったことはない。
テレビというか「笑い」というものにはそもそも皮肉やブラックジョークが含まれる、というのは分かる。
でも「こうやってテレビがつまらなくなる」という的外れな意見には賛同できない。
私は、皮肉やブラックジョークは基本的に「当の本人が自嘲している」か、「自分たちより上の立場にある者に対して向けられている」場合に成立するものだと思っている。
性的マジョリティーである自分たちより立場が弱い性的マイノリティーを大袈裟に誇張して真似をして笑いを取るのは、小学生が吃音のクラスメートの真似をしてからかうのと全く同じですよね。
それがテレビの笑いだと言うなら、他のテレビ制作者に怒られるんじゃないでしょうかね。
小学生がやっている、しかも「他人を傷つけて笑いものにする」ことをお金をかけて大人が作って大人が笑う、って、どこから突っ込んでいいか分からないくらい異次元的にレベルが低い構図だと思うんだけど、どうなんだろうか。

他人(しかも大体はその他人というのは自分より立場の弱い人間)をいじめたり、傷つけたり、バカにしたり、笑いものにしたりしてしかとれない「笑い」って何だそれ。
誰も傷つかないで誰もが笑えるネタを作り出せない自分たちの無能さの言い訳してんじゃねーよクソが、( ゚д゚)、ペッ

100歩譲って、最初の放送当時は許したとしますよ?上の小学生の喩えですが、「あまりよく知らない珍しいものをからかう」というのは、実はこれは人間の本能というかサガというか業のようなものだと思っていて。
良いことではないけれど、大脳新皮質の善悪に至る以前のところの感覚として、人間の性質としてそういう「変わったものを面白がる」感覚自体は仕方ないところがあると思うのです。
問題は、「面白がる」感覚をそのまま外に出してしまうことであって。しかも、大人が。大人がそれをやっちゃダメで。

同じキャラクターを出すにしても最初の放送当時を「黒歴史」ということにして作り方も演出も何もかも変えて、そして局としての性的マイノリティーへの見解をきちんと示したものになっていれば、それが多少先鋭的なものであったとしても評価されたんじゃないか。
それがいいとは言わないけれど、テレビ局として「面白いものを作る」という自負があるなら、少なくともその気概は見せられたんじゃないのか…と思います。
一昔前の偏見に満ちたキャラクターをそのままやる、なんて考えられないことは確かですよね。
まぁ結局、大事なことなので二度言いますが、

誰も傷つかないで誰もが笑えるネタを作り出せない自分たちの無能さの言い訳してんじゃねーよクソが、( ゚д゚)、ペッ

ということに尽きると思いますわ。
以上です( ´_ゝ`)