願わくばまんまるく、徒然。

願わくば道端の石のように穏やかに、永遠の傍観者に。

ピアノと私と鳥と。

ピアノがやりたかった。

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 私は幼稚園の時からエレクトーンを習っていて、転勤引っ越しを繰り返しながら続けていたけれど、特に情熱もなく、中学生になる前にやめてしまった。本当はエレクトーンじゃなくてピアノが習いたかったので、ピアノだったらどこまで続けていたかなぁと今でも時々考えたりする。
ピアノがやりたかったのになぜエレクトーンを習ったのかというと、親が「ピアノはピアノがないと習えない(エレクトーンは中古のオルガンでも何とかなる、という主張で小さなオルガンが家にあった)」「ピアノは買えない」と主張したからだったと記憶している。
私は「そうなのかー、うちはピアノは買えないからエレクトーンしかできないんだー(´∀`)ヘー」となぜか素直に納得していたから、子供らしく「ピアノがいい!ビアノじゃなきゃやだ!ヽ(`Д´)ノヤダ!」と駄々を捏ねることもなかった。
しかし、同じ造りの社宅の家庭でピアノを置いていて子供がピアノを習っている家は多かった。

今思えばなぜだったのだろうと思う。

ピアノが置けないってグランドピアノでもあるまいし、アップライトピアノならエレクトーンと同じくらいの場所しか取らない。むしろ、中学以降もエレクトーンを続けていた妹のために何回かグレードアップして買い換えたエレクトーンはスイッチ部分がすごく多くてアップライトピアノ以上の大きさだった(そしてお値段もいいお値段だった)。
というか、小さい子供のうちはキーボードでもちゃちな電子ピアノでも十分だったろう。それでしばらく習ってみて、成長して本当にピアノを続けたいという意志がはっきりしたら買うことを考える、というのでも良かったと思う。そもそもうちは全く貧乏じゃなかった( ´_ゝ`)父は給与面で将来の不安の全くない鉄板の職業に就いていて、更にそこそこの地位にいる人だった。(ちなみに実家はマンションから一戸建てを買い換えているくらい余裕がある)

とにかく私はピアノが良かったのに、そっちをやる可能性を模索してくれなかった…というところが引っかかっているのかもしれない。

そんなわけで未だに「ピアノを普通に弾ける人」には憧れと少々のやっかみがあって辛いのだけれど、YouTubeで「弾いてみた」系の動画は好きでたまに見る。
みんな本当に上手で、特に数人の人たちには感動するくらいで、いつまでも聴いていたい。

そうやって色んな人の演奏を聴いていると、同じ曲なのに弾く人によって全然違うということが音楽に詳しくない私にもよく分かる。
クラシックに詳しい人だと指揮者によって演奏が全然違うと言ったりする、そのレベルはまだ全然分からないけれどw

久し振りにまた有名な まらしぃ さんと H ZETT M さんの動画を見にいった。まらしぃさんの「千本桜」と H ZETT Mさんの「Get wild」が大好きなので(´∀`)
ご両人共プロだし既に有名な人たちであり私が今更何かを言うほどのことはないのだけれど、 このお二人は同じくらいものすごく上手なのに、音の印象はそれぞれ全然違っている。
まらしぃさんの演奏は柔らかく、奥行きがすごく広く感じられる。伸びやかでまろやかで、聴いていると音にふんわりすっぽり包まれ、心地よく絡められたままどこかへ漂ってしまう感じ。
H ZETTO Mさんの演奏はコントラストが際立っていてしっかりしている。目の前で繰り広げられるキラキラした眩しい音のパレードを気が付けば無我夢中で追いかけている、ような感じ。
どちらの演奏も本当に素晴らしく、お二人で弾いている演奏なんかもう「神よ…」という感じになる(´ー`)





それが何であっても、「できる」のと「できない」のとでは大違いだ。
できることが多いほど選択肢は多く、自由度は高くなる。「できるけどやらない(=選択肢はあるけど選ばない)」のと「できないからやれない(=そもそも選択肢がない)」のは心の納得度が全然違う。
親が子供になるべくしてやらなきゃいけないことの一つに選択肢を多くしてやるというのがあるだろうと思うのです。
習い事を色々させてやるのはその最たるもの。

何でも、ある程度できるようにならないとそのものの面白さは分からないと言いますよね。それは真理だと思っていて。
私はそんなわけで子供の頃エレクトーンを少し習っていたり若い頃ほんの少しバンドをやっていたこともあったので、音楽は好きだし、何も知らない息子にドレミ程度は教えてやることができる。ぶどうのパンの歌*1くらいおもちゃのピアノで弾かせてはやれるw
でも、教えてやれるのはそのレベル。ト音記号という言葉すら知らない夫に比べればマシという程度であって。

息子に色んな経験をさせてやれない哀しさ。
親としての情けなさと惨めさといったらない。


 

 

*1:正しくは「だいすきなパン」という題名。「だいすきな、だいすきな、おいしいぶどうのパンたべよ(ミレド、ミレド、ドドレレミレド)」という歌です(´∀`)ヤマハエレクトーンの「ぷらいまりー1」(4歳くらい向け)だよ(o^-')b☆