願わくばまんまるく、徒然。

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【ネタバレ】「アリーmy love」を一昔振りに見返した感想

20代前半に見ていた「アリーmy love」を現在40過ぎてからAmazonプライムビデオで見返した感想をダラダラ書き留めておこう…という記事です( ´_ゝ`)

正確には日本での放映は1998年からとのこと。やはり約20年振りですな。

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舞台はアメリカのボストン(マサチューセッツ州)。オープニングで毎回俯瞰になる街の景色が(´∀`)イイ!

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当時も完結まで見た記憶はなく、どこまで見ていたのかはっきり覚えていなかったので何となくシーズン4の途中から見てみることにしたのでまずはシーズン4の感想から(´∀`)

恋人ラリーのことはほとんど覚えてなかった(´ρ`)アヘヘ、なものの、シーズン4は記憶にあるお馴染みのキャラクターが出揃っていて、お久しぶりの視聴者にもとても見やすかったです(´∀`)
ネルとリンは出番のピークを過ぎた感じでややモブ感はあるものの、アリーを始めメインの初期メンバーたちにはしっかり焦点が合っていて話も面白い。各メンバー間の軋轢もこのシーズンまで来るとすっかり解消されて、こなれた関係、みんな仲良しという優しい世界になっているのもいい。
この作品の円熟期、充実した実りの秋、という印象でしょうか( ´_ゝ`)

特に書いておきたいのがジョンの "バリー再び" の名シーン(シーズン4#19「バリーにおまかせ」)。今年初めてここまで爆笑したというくらい一人で涙を流して笑いましたwそう!これこれww「アリー」を見る価値というかキモの一つだったのはこういうジョンの愛すべき珍行動だったことをはっきり思い出したというね(´∀`)鼻がポーと鳴ったりね。
夜中に一人で本気爆笑でした。このドラマが好きだった人にはぜひ再視聴をおすすめしたい場面です。
ジョンは当時からすごく好きなキャラで、演じたピーターマクニコルが別のアメドラ「ナンバーズ」でラリーという似たような「頭が良くて変人だけど純粋でいい人」キャラの物理学者で出てきた時は「わー!ジョンじゃないの!!(*゚∀゚)=3」と喜んだりしました(吹替は異なるんですがどちらもイメージぴったり)。もうピーターマクニコルにはこういう役以外のイメージができませんなー。

さて、4の感想の続きとしては「いい感じじゃない~このままラリーと結婚してハッピーエンドなのかしら(´∀`)」と思っていたら、解決したはず?のしょーもない理由であっさり4ラストでお別れ('д`;)エエェ…
どうもwikiなんかによるとラリー役のロバート・ダウニーJr.がクスリ関係で降板になったんだそうで…。米ドラマがつくづく怖いのはこれですよね('A`)
出会いと別れを繰り返すアリーの恋愛遍歴がテーマの話とはいえどこれはしみじみ可哀想だった。
ちなみにクスリ関係で出番がなくなったのはアリーのルームメイトのレネもで(シーズン5にはほぼ登場しない(´д`;))、このラリーとレネの突然の降板が作品の展開に大きな影響を与え、次シーズンで尻切れの終了になったみたいです('A`)

釈然としないまま5を見始めたんですが、第1話でここからしばらくのサブヒロインとも言えるジェニーが出てきて数話…思い出したんですよね。
そうだった、これが嫌でこの辺で見るのやめたんだった…('д`;)と。

このドラマは「Ally McBeal(※アリーの名前)」という原題からも分かる通り、そもそもアリーの物語なわけですよ。主人公アリーと愉快な仲間たち(o^-')b☆の話なわけです。アリーを中心とした人たちの群像劇でもあるけれど、アリーが主人公なのは絶対であって。
ところが5に来てポッと出てきた脇役ジェニー&彼女の恋愛がメインで話がどんどん進んでいく。その不快さ!(゚д゚)
どんどん面白いと感じなくなって、いつの間にか見なくなったんでした( ´_ゝ`)

初期にはジョージア、その後もネルそしてリン、…と新キャラがレギュラー入りするのはアリーのお馴染みでありながらジェニーだけが違和感が凄かったのは、アリーとキャラが被っていること。
アリーをして「私が居る!(゚д゚∗)」と言わしめたジェニーの敢えてのキャラ被りは、制作側が主役交代を狙っていたのか?と勘繰るレベル。
そこで嫌になってしまって、ここでようやくシーズン1から見返すことにしました。

その後シーズン1~3を見た後に、wikiでジェニーは途中で退場したと知って何とか5の続きを見たんですが、先の展開の分からないリアルタイム視聴当時ならそりゃここで見なくなってそのまま終わっていたはずだわーとつくづく。
ジェニー&その恋人グレンが無事退場してからの5ではボンジョビが(このドラマにお馴染みの本人役とかでなくアリーの恋人役として)出てきたりアリーに子供が出来たり(養子)色々頑張ってみたという印象はあるものの、やはり今一つ。どうしても挽回できぬままそのまま尻すぼみで終わってしまいました(´・ω・`)
他の人の感想で多かった「ラリーと結婚させてシーズン4で終わらせた方が良かったんちゃうんか(※意訳)」というのに私も同感です。はっきり言って5は蛇足以外の何物でもなかった(´д`)

さてここからようやくシーズン1からの感想になるわけですが、実は最終回と同様に第1話から見た記憶も実はなかったりするんですよね。「アリー」ではっきり覚えているシーンはジョージアがショートヘアのものばかりなので、シーズン2~4がちゃんと見ていた期間だったんたろうと思います。



シーズン1はとにかく端々に時代を感じます(´ー`)
ジョージアのロングヘアハイウェストのブリーチジーンズなどところどころに時代の古さが(´∀`) と言っても、もともと身近ではないアメリカが舞台なので日本のドラマに感じるほどじゃないんですが。
また、今では一般的になった「性同一性障害」という言葉を使った心療科医師にアリーが「それ何?」と聞き返していたりする。まだ一般に認知されるどころか法曹界においてもほとんど知られていなかったんですねー。

シーズン2はジョンとアリーがこれから心の友になっていこうとしている感じや、まだ上客に過ぎないリンとリチャードとウィッパーの三角関係、ジョンとネルがうまくいっているのにダメになってしまいそうな不穏を含んだ感じ(これ「アリー」につきものの感覚なんだけれど、どうしてだめになってしまうのかなー)、そして何よりビリーがまだ生きていて死の兆候は微塵もない…というね、その先の展開を既に知っている目で見るとここからどんどん面白くなっていくぞーという感じに満ち満ちています(´∀`)(そしてその集大成が4なんでしょうなー)

ビリーについては当時もアリーがなぜこんなにもビリーに執着するのか全然分からなくてあまり感情移入できなかったんですが、今見てもやっぱりよく分からなかった。
「忘れられないへなちょこ幼馴染」系のテンプレなんですかね?いかにも優男で頭が良くて…って、普通にモテる男性設定なのは分かるんですが、私はどうしてもこういう「結局いつも逃げるくせに正義感面する無自覚のモラハラ男」が好きになれないわけで('A`)
だって随分ひどい。恋人同士だったアリーを裏切ってジョージアと付き合って結婚して、そのジョージアとの出会いの真相(実はアリーと別れる前に出会っていた、という)もずっと嘘をついていたわけでね。アリーと再会したら心が動いて、アリーのことはずっと愛しているしでもジョージアと結婚したんだからジョージアを愛しているよ、ってのは本当に汚いというか、都合良すぎでしょ。自分は別の人間と既に結婚していて妻も同じ職場にいるのに元カノの恋愛関係にいちゃもんつけるとかそれなんて最低男?(゚д゚)ポカーン
けれど、そのモラハラクズにどんどん拍車がかかっていく内についには金髪豚野郎にまで行き着いてしまった時には笑いました(´∀`)はっちゃけビリーw
好きにはなれないけれど、ビリーの立場になって考えてみたら気持ちも分かる気になったというか。生まれ育っていく中で刷り込まれてきた価値観を大人になってから個人の意思と努力だけで覆すのは簡単なことじゃないのはその通りであって。
自分でも分かっていてできないのは苦しいことですよね。ビリーは彼なりに苦しんでもがいてたんだろうなーと思った次第です(´・ω・`) 自覚なきモラハラ優男だった時より金髪豚野郎になった後のビリーの方が好印象なのは私にもよく分かった…という。

その他、良かったところ悪かったところ(好きなところ好きじゃないところ)を雑に書いておきますネ☆(´∀`)

●良かった(好きな)ところ

  • ジョンの法廷戦闘モードがかっこいい!(´∀`)(シーズン4#16のカサンドラの夫の弁護士への反論シーンは鳥肌が立ちましたよ…)
  • ジョンの法廷戦闘モードの時荘厳な鐘の音に対してリチャードの「カン・カン☆」という(鍋やヤカンを叩いているようなw)間抜けな鐘の音がいい(´∀`)
  • 話にちゃんと絡んでくれる大物ゲストがいい(´∀`)(スティングが訴えられた話や歌いながら追いかけてくるグロリア・ゲイナーなど面白いw)
  • (法廷劇ではないので軽い感じになっているものの)最終弁論のシーンはいつもいい(´∀`)
  • (同上、)陪審制への懐疑も感じさせるのがいい(´∀`)
  • とにかくアリーが魅力的でいい(´∀`)
  • キャラクターが魅力的でいい(´∀`)
  • やっぱりシーズン3、4はこの作品の面白さの神髄!ですごくいい(´∀`)


●悪かった(好きじゃない)ところ

  • とにかくアリーが変人すぎてイライラする(`A´)
  • アリーの異常な惚れっぽさと自意識過剰にイライラする(`A´)
  • 誰も彼もが仕事に私情を持ち込みすぎでイライラする(`A´)
  • 誰も彼もが自分の感情を優先しすぎでイライラする(`A´)
  • Amazonプライムビデオは字幕版しかないため、あの素晴らしい日本語吹替で見られなかったのがイライラする(`A´)


こんなところです(o^-')b☆
でも基本的には大好きな作品なのでね。吹替で見たかったなーというのはあるんですが。



とまぁ文句含めw大体楽しく鑑賞したんですが、リアルタイム視聴当時20歳そこそこだった時の感覚と40歳も過ぎた現在では感想も多少違ってくるわけで。
当時は単純に登場人物に感情移入してただただ楽しく観ていたけれど、今回見返してまず思ったことは、所詮勝ち組達の世界の話なんだなぁということ(´・ω・`)
身も蓋もないんですがw

そもそも設定からして「若くてイケてる女弁護士」であるという。
お話としては「変人でうっかりものの親しみやすい主人公・アリー(o^-')b☆」という体だけれども、そもそも彼女はハーバード大卒の弁護士(゚д゚)。設定の時点で今の私とは雲泥ですよ(´ー`)大多数の一般視聴者からしても住む世界が違っているはず。
というかアリーは父親も弁護士設定で、生まれた時から社会の上の方に位置する家庭で何不自由なく育っている設定で。当たり前だけど友達や恋人もほとんどがおなじ法曹界、そうじゃなければ医師や芸能人などハイソサエティーな職業ばかり。
時々刺身のツマのように挟まれるブルーカラーが出てくるシーンでは大抵アリーはうんざりした様子か愛想笑いを浮かべていて、"住んでいる世界の違う" 冴えない男性にしつこく求愛された時にはエレインをして「あなたには高嶺の花!(・∀・)オカエリハアチラ」と言わしめている描写があったりするわけで。

今やすっかり底辺の住人となった私には全然感情移入なんかできるわけなかった(´・ω・`)ネー…という悲しみ

…というのはまぁ半分冗談なんですが。
エンターテイメントフィクションなのだから、どんなセレブや貴族や特殊能力者が舞台の話だって普通に感情移入して鑑賞するのが当たり前。そうじゃないと王侯貴族や魔法使いが主人公の話なんか世のほとんどの人間が見られないことになりますw

けれど、何て言うんですかね。
最初にこのドラマを見ていた当時20歳そこそこの私は作中のアリーたちよりずっと年下で(アリーは28歳というアラサー設定)、かなり極端というかトチ狂った言い方をしてしまえば私だってそこからまだ弁護士になれないわけじゃなかった…というか(´ー`)(間違いなくトチ狂った文章)
でも、今40過ぎの私は自分が弁護士になれなかったことと、そしてこれからも決してなれない(=アリーたちのような生活をすることは絶対にない)ことを知っていて、そこが大きな違いというか。

ちょっと横道にそれますが、現実の自分を作中のリアルに当てはめてしまうと途端に色褪せてしまうなんてのは当たり前の話で、それこそ「現実世界で主役になれそうもない俺が念願だった異世界に飛ばされたけどそこでもやっぱりモブキャラだった…('A`;)(というネタの横山了一氏の漫画がTwitterで回ってきて「すごくわかる…辛い…(´д`;)ウウ」と唸りましたw(o^-')b☆)という感覚に。
例えば日本最古の小説と言われる「源氏物語」。未来の私たちは何故か当然のように主人公の源氏だの周囲の女性たちだのに心の焦点を合わせて読んでみるわけですが、そもそもその時代に私が存在していたとしたら間違いなく平民以下なわけじゃないですかw(´ー`)
物語に登場するどころか、その時代の文化の担い手である貴族たちにとって認知すらされてもいない存在であって。
平安時代なら平民だし江戸時代なら農民かせいぜい貧乏町人w(´ー`)…華々しい時代小説の舞台としてメジャーな時代に自分がリアルに存在していたとしたら…と冷静に考えた場合、残念ながらそれが「真実」です。
そこに気付いてしまうと上流階級が舞台のお話なんて途端に読めなくなってしまう。

SFやファンタジーなんかは遠すぎるからこそ意識せずに作品世界に浸れるものの(冷静にスタートレックの世界にリアル私がいると仮定したら間違いなく宇宙艦隊クルーなんかじゃないわけでw)、「アリー」みたいになまじリアル世界が舞台の作品だと気付いてしまうと世知辛い悲しみしか感じない…。

と、そこはかとなくもののあはれを感じつつ尻すぼみで終わるのでした…(o^-')b☆アワレ!