願わくばまんまるく、徒然。

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劇場版ウルトラマンオーブはいまいちでした…という個人的な感想(※ネタバレ有)

そういえば今月は確定申告のため息子を連れて平日に街中に出る機会があって(幼稚園はお休みだった)、ついでに息子が見たがっていた「劇場版ウルトラマンオーブ~絆の力お借りします」を見てきました。
前回の映画「劇場版ウルトラマンX」は息子は夫と行ったので私は未見。(「ウルトラマンX」は正統派路線のシリーズでテレビ放送のクオリティも良かったことがあり)見ていないのをちょっと残念に思っていたので、私もそれなりには楽しみにしていたんですよね。


しかし…総評から言うとえーーーーーー…(´д`;)ガッカリという感じでした…。

 

※以下ネタバレ含むレビューです
(この映画が「良かった!」「面白かった!」「大好き!」という方には全く関係のない記事です。不快になる要素しかないのでそっと閉じてやって下さい(´д`;))

…そもそも見る前から嫌な予感はあって('A`)

事前の宣伝で大体どんなストーリーかは分かっていたわけですが、敵俳優が奴さん(椿鬼奴という時点で正直嫌な予感しかしていなかったのです。
残念ながらそれは大当たり。何なのこれコント?('A`)という感じで非常に興醒めでした。

ただし誤解して欲しくないので強調しておきますが、奴さんは一生懸命やっていたと思います。頑張っていました。「芸人・椿鬼奴」を全く知らない人が見たら先入観ゼロだからまた違ったんじゃないか…と思ったりするものの、いや…でもそれにしても…うーん……(´д`;)
このムルナウ(奴さんの役名)がねー…これを裏で操る黒幕が更にいた!Σ(゚д゚;)とかの展開になったら全然OKだったんですが、一応最初から最後までラスボス(ですよね?)。
現場で最後まで戦う敵たちの方がよほど強く見えるので、彼らがなぜムルナウ程度のボスに従っているのか謎。まぁそこがダークリングの力だよ!(o^-')b☆ということなんでしょうケド…ケド。
制作側ももしかしたらそこを分かっていて、だから「ただ綺麗な物が好きなおバカな女怪人だった=ただただ怖い悪い敵という存在ではない」という設定にして何とか収めていた感じもしましたね。

もちろん悪かったのはムルナウのキャスティングだけではなく。
はっきり言って脚本が全然ダメでした
小学生の公募だってもう少しマシだと思うレベル。ぶっちゃけストーリーなんてないに等しいです。近年稀に見るこれはヒドイ(゚д゚;)レベル。


  1. ムルナウが怖くない
  2. 怪人たちのコミカル設定が酷過ぎて全然怖くない…どころかその設定は完全に邪魔(怪人の人間性を生かしたテーマとか、裏切ってウルトラマン側に付くとかの展開でもない)
  3. ただの一敵に過ぎない初登場の敵(サデス)の意味不明な重要メインキャラ風の味付け
  4. 唐突に現れるセブンはどこから?(´∀`)オトウサン…ムスコサンカラキキマシタ?
  5. 安易過ぎるパワー復活劇
  6. きちんとした骨組みのない「待て次回!」的終わり方は禁忌!!やっちゃらめえぇぇぇ(´д`;)

 



ええ…本当にこの映画はちょっと何もかもが酷過ぎて(失礼すぎる表現ですみません)いちいちダメ出しをするとキリがないんですけどね…。
絞りに絞って挙げた分だけでも説明させて下さい。

1.は最初に書きました。これねーー。ウルトラマンX」のギナ(ギナ・スペクター)みたいに女性でも十分怖くて強い(&容姿も普通に良い)キャラって作れるじゃないですか。「ウルトラマンゼロ」に出てきたサロメ星人の女ボスだって今回のに較べたら遥かにマシ(失礼)であって。それをしない時点で「お察し」なんですよね…*1
2.は個人的に一番だめでした。奴さん以外にも声優として敵に有名芸人を使っているので劇中にて敵怪人同士でコミカルな掛け合いをさせているんですが、そういうのウルトラマン」に要・ら・な・い・か・ら☆と。コメディーはライダーと戦隊に任せておけとあれほど…!!(さりげなくライダーと戦隊に失礼な表現。すみません(´д`;))*2
3.は本当に意味不明でした。「えっコイツ誰だっけ?!いつ出てきたヤツだっけ!?(゚д゚;)」って思ってしまいました。"前に出てきた大物" 感満載。観終えてから「ああ山寺宏一を使いたかっただけなのね…」って大人には分かりますが、幼児は分からないですからね。これは駄目でしょう。素人の小説や脚本書きで一番やっちゃいけないでしょこういうの、っていう見本。作り手が出したいキャラ、やりたい話をやっちゃった。同人用語で言う「ドリーム」炸裂炸裂ウ(o^-')b☆あと、そもそも巨大化しても軽口をベラベラ喋る怪人って「ウルトラマン」ではすごく珍しいんですよね。だから、たまたま先だって終わったばかりのジュウオウジャー」感がすごいというか…そこも乗れなかった要因でした。サンキューナリア~!(余計な文章)
4.いや、レジェンドヒーローが出てくるストーリーは好物です。息子もセブンが一番好きなので喜んでましたよ?でもあまりに伏線がないでしょうと。最初に顔を出していた息子の方(ゼロ)が出て来ないで唐突にパパ登場。…あと…「セブン?セブン…セブン、セブンセブンセブン!」はダメでしょ!(゚д゚)ゼッタイ!百歩譲ってヒーロー側の台詞までは許しますが(←なぜか偉そう)最後のムルナウのは完全に蛇足。 ここ今回一番ウエェェェェ('A`)ウヘァァァァァってなりました。だーかーらー!こういうネタ要素が要らないんだっての!!ヽ(`Д´)ノこういうとこが二次創作っぽいっつの!!(後述)
5.(ヒーローものはどれもそうなんですが)基本的に「ウルトラマン」は「諦めない『想い』が奇跡(=ウルトラマンウルトラマンのパワー)を呼ぶ」という精神世界なのでそこから外れてはいないんですが、いやさすがに最後の復活劇がアレってのはあまりに安易に見えちゃって…。映画なのに各々のテレビシリーズよりそこが安直ってのは…どうなのぅ…おぅぉぅぉぅ…(゚д゚) 
6.きちんと「次回」があってその伏線になってるならいいんですけどね。「『…というわけで、彼らのこんな日常は続いていくのであった…完』(○○先生の次回作にご期待下さい☆)的な終わり方」だとしたら ( ´_ゝ`)こんな顔。安直過ぎにもほどがある。


ウルトラマンはもともとテレビでの本放送がシリアス寄りでクオリティが高い作品が多いので、映画にも期待がかかるんですよね。「オーブ」はもともとちょっと「外し路線」というか、正統派な路線ではなくてコミカルな要素も多かったことは多かったんですね。
加えて近年は他シリーズのウルトラマンが駆けつけて一緒に戦う、という設定がデフォルトになっているのでストーリーを練るのもそう簡単じゃないとは思うんですよ。他ウルトラマンとの邂逅に説得力のある設定が要るわけで。脚本の力量が問われる。

それでも、これが限界じゃないでしょうよ…と。

本シリーズが「外し路線」だったとは言え、オーブにだってシリアス要素はちゃんとあったわけで。それこそガイさんがウルトラマンになったきっかけとか、あの不思議リングは誰がくれたのかとか(そこでノアとかネクサス登場とか~ワクワク(´∀`))、ナターシャ関連とか、そこからのナオミとのロマンス要素とか、いくらでも掘り下げて壮大な話にできるネタは転がっていると感じるわけですよ。
なんか昔からの妖怪とか地の精霊とかが存在している世界設定なので(この辺りは「X」の世界も似たようなもの)、「ガイア」とか「コスモス」みたいな方向のネタに持って行くのでも良いわけで…。

他の劇場版ウルトラマンを引き合いに出すと、以前「ウルトラマンサーガ」のDVDを購入して何回も見てるんですが、これがクオリティが高くてですね( ´_ゝ`)
悪い宇宙怪人に狙われて滅びゆく地球をそれぞれ救いに来た三人の個性の違うウルトラマンが残された少女たちと共闘する話を描いた作品なんですが、科学技術の進んだディストピア設定だったり戦闘少女モノだったりの描写から、最後まで変身しない主人公という鹿目まどか要素まで、色んな萌え要素が詰まった様々な側面から楽しめるお得な作品(余計な説明アリ)。(注意!※以下小文字ネタバレあり)
定番の展開ですが、きっちり起承転結と人物の心の動きを丁寧に描いているので大人でも結構普通に観られてしまう。ダイナが最後の最後で復活するシーンなんか本気で泣いたりしてですね…( ´_ゝ`)ジーンとします。(※ネタバレ終わり)
キャストはウルトラマンと子役以外ほぼ全員AKBの人達なので(ディストピア設定なので生き残っている人間自体が少ない)最初は「あーあー」と思ったんですが、それなりにちゃんと一生懸命演じているのと、彼女たちの設定やストーリーが上手いのもあってすぐに気にならなくなりました。

だから、「アイドルだから」「芸人だから」ダメ、という話ではないわけですよ。そこは多くの人もきっと思っていることだろうと思うんですが。重要なのはそういう「特殊な役者」をどう使うかであって、完全に制作の問題なわけです。今回で言うなら奴さんやジャンポケは悪くない。本業が芸人という「特殊な役者」を起用し、うまく使えなかった制作側に非があるわけです。
中には「特殊な役者」の括りを外せるレベルの人もいます。例えば雨上がり・宮迫のべリアル(ウルトラマンゼロのメイン敵)は素晴らしいと思う。私は好きです。最初分からなかったからね。あれは芸人枠じゃない、普通に声優だと思いましたよ。

また、これは私的な話なんですが、少し前に「劇場版仮面ライダーエグゼイド」も映画館で見てまして。大人の目だと色々ツッコミたいところはそりゃあるものの、思っていたより全然良くて。設定もストーリーもそれなりにちゃんと入り込んで見られたのです。
そりゃ私は現代テレビシリーズとして残っている三大ヒーロー、ウルトラマン・戦隊ヒーロー・仮面ライダーの中ではウルトラマン贔屓ですよ。もともと期待値が違うってのはありますよ。
でも、それにしても酷かった。
返す返すも前作の映画「劇場版ウルトラマンX~きたぞわれらのウルトラマン」を見ていないのが悔やまれます。単純に前作との比較ができないわけですからね…もしかしたらそっちも割とダメダメだった可能性もあるわけで…ないと思うけど…そうだったら今回の映画だけが特出して駄目だったと言うのは可哀想だしね…ないと思うけど…

その他、「主役ウルトラマン以外のウルトラマンは各々が主役の各シリーズでの最強の形態にならない」といったモヤモヤポイントは「お約束」なので、批判には入れないでおこうと思います。これは確かにかなりモヤモヤするんですが、まぁ…しょうがないんでしょう…大人の事情というか…うん…。「サーガ」でも(ちゃんとした理由の設定はあったようですが)コスモスが最後までルナモード(※弱い)のままだったりしましたしね。


結論として、この作品に対する私の個人的な印象を一言で言うと「公式から『ウルトラマン』を借りて来て作った同人映画」でした(´∀`)

うん…本当にテーマが分からない作品でした。何を一番見せたかったのか分からない。

最後に、尊敬するシネマレビューブロガーさんに倣っていいところも書いておくと、レギュラーメンバーは良かったです(´∀`)
SSP&渋川さんの演技は安心できるし、いつものコミカルさとシリアスさのバランスも手練れたもの。今回はナオミの全身タイツと格闘シーンも良かったです(゚д゚∗)カワイイ❤相変わらず酒井美紀に似てるなー。
ジャグラーも良かったですね。結局ちゃんといい奴になってたというのが。どっちの味方か分からなくて信用しきれない改心中のアラン(仮面ライダーゴースト)という感じで。(いやジャグラーの方が威風堂々としてますがー)
最初の頃、シュッとした美形のガイさんに比べてジャグラーはキザな割に顔がバタ臭いワイルドな感じなのが合わなくて何だかなーと思っていたんですが、ここにきて違和感がなくなりました。テレビシリーズの後半で見せた人間臭い悩みの吐露や葛藤なんかが良かったんだと思います。いい人化したカッコよさに加えてちゃんとあの「キモい感じ」も健在で、それもまたいい(´∀`∗)好きになっちゃったカモ…キュン❤(※40を過ぎた中年主婦が書いています)


以上です。
ちょっと勢いのままボロクソに書いてすみません…(´д`;)
ただ、一つ言い訳をさせてもらえるなら人間て変わるわけで。時間が経って観返す機会があったら「えっなんであんなにボロクソに感じたんだろう?なーんだ、よくよく見たら全然いいじゃなーい!(*゚∀゚)=3」と手の平を返す可能性もいつだってあるわけでね…。
あくまで個人が単純に感じたことを勢いで書いただけの個人的感想ということで、ひとつ(o^-')b☆人間の意思というのは電子のように常に不確定なのですよ…(´人`)(『聖☆おにいさん』のブッダっぽく)


 

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*1:というかギナが良すぎたなーと。もともとアクションのできる女優さんなんですってね。さすがです。

*2:「ドライブ」のコミカルさは苦手な種類だけど「ゴースト」のコミカルさはもともとコミカル色が抑え目の作品だったこともあり大好きでしたよ(´∀`)☆戦隊はほらもともと幼児向けですし…

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