願わくばまんまるく、徒然。

願わくば道端の石のように穏やかに、永遠の傍観者に。

続・子供のこと、私のこと、親と子のこと色々。~石田さんちに思いを馳せる

随分間が空いてしまったけれど続き的記事の後編を。前編はこちらです↓

 

 

ところで、TVコンテンツの大家族モノ「石田さんチ」を御存知でしょうか。
茨城県に住む大家族、石田家の日々を追った番組なんですが、放送開始から20年という老舗中の老舗大家族です(´∀`)
私自身は大家族モノは特に好きなわけではなく、昔から好きなのは夫(※テレビっ子)の方。この「石田さんチ」と「ビッグダディ」をずっと見ていた夫につられて私も一緒に見るようになっただけなんですが、途中で(奄美で前妻が戻ってきてからおかしくなって)見なくなったビッグダディと違い、こちらはご家族の皆さんがきちんとまとも(´∀`)で*1、安心して見ていられる唯一の大家族ものであり、数少ない番組の一つなんですね(という上から目線)。

現在、石田さんちの子供たちは全員成人し、7男2女全員がきちんと社会に出て自立している(次女は実家住みらしい)。そのうちの何人かは既に結婚していて子供もいて、新しい家庭を築いている。
子供たちがこのようにまともな大人に育ったということはご両親がきちんとした人たちであるということの証だと思うのですが*2、この一家のお母さんがまさに肝っ玉母ちゃんという感じのお母さんなんですね。以前からすごいなーと尊敬の思いで見ていたんですが、自分が実際母親になってからはその凄さが具体的に分かるようになった。自分にはできないと思うことも多く、更に尊敬の念を強くする一方です。

少し前に放送された最新作では一番末っ子の隼司くんが専門学校を卒業して晴れて美容師となり、無事社会に飛び立ちました。
末っ子が独り立ちしたことでお母ちゃんの長い長い子育てもやっと終わった…という感じだったんですが、私が今回書きたいのはその末っ子くんの反抗期の頃の話です
たった数年前の話なんですけどねー。子供の成長って早い(´ρ`)

この隼司くんの反抗期は結構な荒れ具合でした。長年付き合っている取材クルーにも心を開かず、取材もできない期間が結構長くあった。基本カメラNG。
いわゆるまあグレた感じというか、いかにも茨城!という感じのヤンキーちっくに荒れる感じで*3、お母ちゃんも手を焼いていたと思います(ただし心優しいヤンキーの例に漏れずクズ要素はなかったように思える。あくまで身内や世間に対して荒れるという感じ)。
もちろん言うことは聞かない、夜は帰って来ない、学校は行かない、離れの自室に友達を呼んで家族は誰も入れない…

ああ…息子もいつかこんな感じになるかもしれない…
そうなったらどうしたらいいんだろう…(´д`;)

と、割と切実な感じでその時期は見ていたんですよねw

と言っても、石田家の子育て史は長いわけで。隼司くんに到るまでに上の子たちに反抗期がなかったのかと言うとそんなわけではなく。女の子含め、石田家の子供たちはほとんど皆それなりに割とちゃんと反抗期を通っているんですよ。(長男の一幸くんだけはあまりないような気もしますがー)
何度も放送されているのであまりにも有名な次女・芽衣子さんの制服ヨーグルトぶっかけ事件*4とかw(´∀`) もちろんこの時のお母ちゃんの対応も神でした。

でも、この末っ子くんのそれはその中でも割とダントツのキレっぷりで。

ちょうどそんな時期に放送された回で、私の心に重く響いたお母ちゃんの言葉がありました。

「怒って出て行けって言うのは簡単だけどね。それを言ったら本当に出て行っちゃう子だから。そしてきっとそのまま帰って来ない。そういう子だから、その手は使えないのよね」

↑録画消してしまってちょっとおぼろげなので細かい部分は違っていると思うんですが、こういう感じの言葉だったんですよ。
私はすぐキレるので(キレる大人(゚д゚;)!)、この時も番組を見ていて、約束を守らない、自分のことなのにきちんとしない、なのに要求と文句ばかりつけて態度の悪い隼司(何気に呼び捨て)の様子にイライラして、「ああ頭に来るー!こんなんがっつり怒鳴って「出てけ!」ってぶん殴ればいいじゃん!ムキー!ヽ(`Д´)ノ」ってイライラしてたんですよね。お母ちゃんは甘いよ!ヽ(`Д´)ノキーって。

けれど、上のお母ちゃんの言葉を聞いてハッとしたのです。

そうか。世の中には、きつく怒ったり脅して態度や行動を変えさせることのできるタイプの子供と、そうじゃない子供がいるんだ、と。
恫喝や暴力、脅しなんかが一切効かない、そんなもの気にしない性格の子供もいるんだ、と。

石田家のお母ちゃんは、これまで8人の子供を育ててきた上、またその子育て史上の学校付き合いで他の子供を見る機会もその分だけあったわけで、子供を見てきた人間としてスペシャリストなんですよね。
そうやって隼司くんをずっと見てきて、ただ怒りつけたり突き放すやり方ではこの子には全く合わないと分かっていたわけです。

本当は思い切り口を出したい、時には手も上げたい、でも、それをしたら心を離してしまう子、それが隼司くんという子供だった。自分の子供のそういう性質をきちんと見抜いて、ぐっと堪えて見守っていたお母ちゃん。

書きながらこの場面を思い出して涙が出てきましたw(ノ∀`)

ここは特に私自身に息子がいるということが大きくて。特に男の子ってそうなんだろうなと思ったというかね…。
男の子はいつか独り立ちしなきゃいけないというか、いつまでも親の干渉が利かない&干渉してはいけない時期が来るというか。女の子だって独り立ちするのは大事なんですが、やはり性的に弱者である分、いつまでも親が心配を公言しておかしくないし、何かあった時に親を頼っても変じゃないし、精神的にいつまでも実家と繋がっていてもおかしくない。
でも男の子はそうじゃなくて、自活するだけじゃなくそのうち家族を養わなくちゃいけなくて。世の中は変わって来ているとは言え、男性の大黒柱の役目はそうそう変わらないじゃないですか。
精神的にも経済的にもなるべく早く独り立ちできるように、ある意味厳しい気持ちを持って育てないといけないと感じていて。

どうも、男の子の成長に対して母親がしてやれることってとても少ないみたいなんですよね。親よりもむしろ社会に揉まれて育ててもらった方がいい、みたいなところがあるじゃないですか、男って。

なんか…なんか…

虚しい…(ノд`;)

wwww
うちの息子がパパっ子なのも更にその虚しさに拍車をかけますよ…(´ー`)

と横道に逸れましたが、そんなわけで、あれだけ荒れていた隼司くんが目出度く社会人デビューし、成人式に地元の仲間たちと仲良く出席し(この仲間たちもヤンキーちっくだけど心根がみんないい子。豪雨災害の時は片付けを手伝ってくれた(´∀`)イイコタチ!)、親への感謝を素直に口に出していたのは本当に一視聴者ながら感慨深く、とても心を揺さぶられた次第です。

子育てとは忍耐である、とよく言うけれど、本当にそれはその通りなんだけれど、言うのはたやすく、しかし実際に自分が忍耐するのは本当に難しい…と、たった5歳の息子相手に日々感じまくっている私としては、なんかもう寺に行って得度する他自分の心を鍛錬する方法はないんじゃなかろうか…と遠い目をして心を地平の彼方に飛ばしてしまいます。
息子が思春期になっていつか隼司くんのような荒れ方をしたときに、私は石田家のお母ちゃんのようにきちんと我が子の性質を見定めて、じっと堪えて見守ってやれるんだろうか。
見守りには根底に信頼がなきゃできないと思っているんだけど、私はそうなった時に息子をきっちり信頼してやれるんだろうか…
それらはすべて今からの子育てにかかってるはずなんだけど、さっぱり自信がないダメ母なのですよ…ハァ…

と暗くなるのでしたw(´∀`)

そもそもこの石田家のお母ちゃんは子供に優しい良いお母さんなのです。
小さいうちは怒鳴ったり叩いたりもしょっちゅうしてるんですがw*5、子供たちが思春期になったあたりからは対等な人間として扱っているというか、子供の心の中のやり場のない苛立ちや、それをストレートに出すしかできない幼さなんかを大人の心・母の愛できちんと受け止めてスルーしたり、うまく流したりしているのです。私のように決して子供と同じ土俵でキレたりしない。
上の方で書いた次女・芽衣子さんの反抗期なんかもそうでした。
子供の成長を大人としてきちんと見守れる母親なんですね。
基本的に子供が一番、子供のことが最優先、という本当に優しい母ちゃんなんですよ。


最後ですが、お母ちゃんの話しかしていないけれど石田家はお父ちゃんも立派です(´∀`)☆ワスレチャダメ!*6

 

 

子どもの心に風邪をひかせない子育て 7男2女 一家11人の大家族 石田さんチ

子どもの心に風邪をひかせない子育て 7男2女 一家11人の大家族 石田さんチ

 

 ↑気になりますね。ぜひ読んでみたいー。

 

 

 

*1:ビッグダディも途中まではまともだと思って見ていたんだけどなあ…。とにかく子供たちの生みの母親がクソすぎ。奄美で戻ってきたのにまた出て行くことを知った子供たちが母親を健気に引き留めようとするバス停のシーンは心が張り裂けそうだった。激胸糞。よくあんなことできるなクズ母。

*2:ビッグダディはあんなにいい子たちだった子供たちが大人になってグタグダになってしまったのが親がダメだったという証(ノд`)とにかく生みの母親がクソ過ぎる。←しつこいw

*3:ここ茨城をディスっているわけじゃないので!茨城の皆さん不快に感じたらすみません。「茨城的なヤンキー」はなんというか地域の名物というか特産品的な扱いにしてもいいと思うんですよ。心根が良いことが大前提ですが…

*4:反抗期でキレた次女がヨーグルトの入ったカップを台所で投げつけたらそれが跳ね上がり制服の背中に盛大にかかった事件。

*5:ホッとする(゚д゚∗)!

*6:でも夫婦の間に精神的な危機が訪れた時、大人になった息子たちが味方(というか気持ちが分かると共感)するのは父ちゃんの方なのがやっぱり男って…ハ~(´д`;)…という感じになりつつ、そんな中長男の一幸くんだけはお母ちゃんの気持ちも考えてみろよとお母ちゃんの気持ちを慮っていたのが涙。