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願わくばまんまるく、徒然。

願わくば道端の石のように穏やかに、永遠の傍観者に。

(2015)【今期ドラマ】『相棒14』よりも『科捜研の女』が面白い、個人的に単純な理由(ネタバレあり)

溜まっていた『相棒』と『科捜研の女の今シーズンの録画を最近になってまとめて観ました。
残念ながら両者を比較するとそうならざるを得ない…ということがあると思うのですが、『科捜研』が予想以上に良かったです(´∀`)

※この記事は『相棒14』放送済回のネタバレを含むのでまだ見ていない・知りたくない人は見ちゃダメ(´∀`)❤


科捜研の女*1はもとから普通に面白い作品ですが、と言っても私はもともと特別ファンなわけでも、既シーズン全てを観ているわけでもなく、既シーズン全ての話通して飛び飛びだったりブランクがあったりします。第一話から完全視聴しているシーズンは初めてかもしれない。
なので、そもそも偉そうに語る資格は実は全然なかったりします。というわけでそれについては最初にお詫びを。すみません。

しかし今期に限って言えば、どうもしっくりしない『相棒』と対比したことで『相棒』超えがはっきりしてしまいました。
例によって完全に個人的な雑感想ですが(という卑怯な保険)、その理由をなるべく簡単に、でも結局はダラダラ書こうと思います。

科捜研』の良さ。


1.とにかく「ぶれなさ」が凄い!

科捜研』の良さはまず主役マリコさん(沢口靖子)のメンタルのぶれなさ。榊マリコというキャラは世俗的な感情に疎いというか淡々感が持ち味なんですが、今シーズンに到ってもこれが一貫してぶれていない。もちろん善意と正義のメンタルもぶれない。
もうね、すごい安心感。これだけで見る価値がある(゚д゚)
そしてマリコさん以外のキャラもぶれない。科捜研のメンバーは入れ替わりしていますが、基本エピソード内での各キャラの役割やキャラ個人の考え方などのぶれなさはずっと変わらないで来ていると思う。

もちろんもう一人の主役・土門刑事(内藤剛志)のぶれなさも凄い。
特捜最前線』の桜井刑事(藤岡弘)を彷彿としてしまう今時フィクションでも珍しいくらいの硬派で寡黙な刑事。ウウン土門さんカッコイイ…(゚д゚∗)❤ 

そしてマリコと土門さんが未だ微妙な感じでくっつかない*2のも凄い。ああんいつくっつくのかしらこの二人は…(´д`∗)ヤキモキ~!(ますおかのおかだの「閉店ガードマン」風に)的な視聴者の惹きつけも長期に継続したままw

また、上↑のマリコと土門刑事の仲が進展しない理由の一つでもあり、科捜研の良いところでもある特徴としては、各主要メンバーのプライベートシーンを挟んでこないということがある。
要するに不必要な「遊び」エピソードがほとんど入ってこないんですね。作中で描くのは事件のみ!という制作の意地がビシビシ伝わってくるようw
そうすることによって事件がしっかり描かれ、必然的に一話一話の内容が濃くなります。
以前はマリコ実父が所長だったこともあって、榊家の内情がよく登場していてそれがサスペンスにほっこりホームコメディ的な息抜き要素を吹き込む感じで良かったんですが*3、所長が代替わりしてそれもなくなって更にドライになった感です。

2.萌え所も巧みに配置!
予告アイキャッチ「叱られマリコ」「マリコの手料理❤」などの煽りキャッチで(研究や捜査以外の事柄に総じて疎い)マリコさんが地味にネタキャラ化(萌えキャラ化か?)扱いされている雰囲気なのも個人的にツボw
マリコさんはみんなの萌え(´∀`∗)


3.味方の警察側が信頼できる

「周り全員エリックの『CSI』(ベガス)か!(゚д゚)」とツッコミたくなる状態(分かりにくい表現)の『相棒』の警察上層部と違い、こちらの上層部は基本的には正義が第一という(まともな)描かれ方。多少は警察のメンツや事なかれな感じも出てきますが、常識的な範疇。
少々強引な捜査にも目をつぶってくれたり、土門やマリコを信じてゴーサインを出したりしてくれます。
腐りきっている『相棒』での警察内部の描かれ方とは対照的。
観ている上で、周囲の仲間に協力を得られないという余計なストレスがないのは単純に気持ちがいいです。


4.余談

  • 新キャラ池上季実子の太り具合に驚いた(゚д゚;)(でも素晴らしい足の長さはさすが!)*4
  • 柴咲コウのEDがしばらく違和感だった(最初出だしを聞いて原由子かと思ったけどコード進行が原坊のそれじゃなかったから誰かと思った)けどずっと聞いていると癖になってきたw(´∀`)

 

 対して『相棒』。


うーん…

初回については駄目出しをしましたが、残念ながら以降の回もクォリティが全く上がっていないと感じます(´д`) まあ初回スペシャルがダメダメだったんだから、平常回は推して知るべしなのかもしれない。でも、一応のファンとしてはあまりにも切ない(つд`)

脚本がダメなのか、演出なのか。まあ両方ダメなんでしょうけど…。
相変わらず初回に感じた「稚拙さ」「チープさ」が消えません(´д`)

一話一話について詳しく挙げると長くなるし言いたいことの冗長な繰り返しになるだけだと思うので特に気になったところだけ書いてみると、例えば7話「キモノ綺譚」。
この話、ヅラ被った幸子(愛)が出て来た時点で二重(多重)人格の可能性って頭に浮かんじゃいますよね。
というか、海外の刑事もの・推理ものが好きな層なんかは、着物の見えない部分に書かれたあの文章を見ただけでその可能性が思い浮かぶんじゃないでしょうか(海外ミステリの秀逸脚本に毒されているのは私だけじゃないと思う)。
それを「実は多重人格でした!どうよ、びっくりした?!ε=(゚∀゚ *)ネエネエ」って、さすがにあまりにお粗末すぎじゃないでしょうかね('A`)
今や視聴者の大多数が簡単に思いついてしまうトリックとしての多重人格の可能性なんか早々に右京さんか誰かに口に出させておいて、それは実はミスリードで真相は!…ってやるのが今や当たり前のストーリーテリングじゃないですか。もうこれだけ警察もの、探偵もの、推理ミステリものが世に出回っている時代なわけですから。

これ、初回スペシャルの「梅津を殺したのは田代じゃない」に感じた違和感と同じなわけで。
現実に二重(多重)人格者がそうそういるのかって話はなしですよ。こういう作品では。そんなところに突然無意味な現実感はいらないわけでね(´ー`)

今期の『相棒』がダメなのはこういうところなんですよねー。
右京さんが「気付く」のが視聴者よりも遅い。グリッソム(CSI)やホームズ(エレメンタリー)やホッチ(クリマイ)ならそんなことはない。『科捜研』と比べてもマリコさんにも完全に劣ってしまっている。それで面白いわけがないんですよね…。『相棒』は基本「右京さんの天才的な頭脳で事件の謎を解明していく」のが魅力の作品なんだから。

ついでに言うと、私は「弟も姉の影響で実は二重人格を発症していた!(それが「じゅんくん」)だと思ってたw(´∀`)
だから右京さんが「ほっとけないんですよ!」って語気を荒げた時、「愛は大人だからそれでいいとしても弟はまだ子供なのに悪い影響を受けてしまっている、こっちは見過ごしておくことはできない」という意味で怒るんだと思った。
考え過ぎだったw

4話「ファンタスマゴリ」、6話「はつ恋」と8話「最終回の奇跡」は "『相棒』っぽいストーリー" で往年の『相棒』の雰囲気を思い出せたという点では好きですが、後者二つの話はやっばり端々に見られる作りの甘さが残念。車椅子キャラの足が実は治っているなんてネタはクララから王道ですし、おすし。
9話「秘密の家」も、「倉庫の管理人が初めて入るはずの部屋の電気をスムーズに点けたシーン」とか、あれじゃ視聴者にもバレバレです。あれを見破りトリックにするのはちょっとバカにし過ぎてるんじゃないですかねー。

繰り返しになりますが、本当にこういうところが今期『相棒』の致命的ダメさであり、『CSI』や『エレメンタリー』や『クリミナルマインド』や『古畑任三郎』なんかと肩を並べる「事件解決ものの名作」の座から今期思いっきり転がり落ちてしまった理由。サスペンス枠だった『科捜研』にも大きく離されてしまった。

こういう作品て、大多数の視聴者の推理(予想)を上回らなきゃいけないというのが絶対命題であって、下回ってちゃどうしようもない。

今期『相棒』は視聴率があまり良くないという噂を聞いたんですが、それが本当ならまあ致し方ないだろうな…と思わざるを得ません。
一体なんだってこんな駄作に成り下がっちゃったんでしょうか(つд`) どこかで制作から降りた人がいたらしいけど、そのせいなのかしら。だとしたら失敗したねー。
ザ・ホワイトハウス』も制作監督兼脚本のアーロン・ソーキンが降りてから下り坂になっていったけど、そんな感じ(でも最後までそれなりのクオリティは保っていたと感じる)。

冠城くんの芝居がかった動きもちょっとやり過ぎ&キャラに現実感がさすがになさすぎだし、なんというのか…『相棒』という作品をここへ来てどの「位置」に持って行きたいのか?と感じてしまい、そこを今更計りかねて混乱してしまうというか。
『古畑』『トリック』的なコミカルな方へ行きたいのか、それこそ『科捜研』的なシリアスさを保っていたいのか…。前者なら中途半端すぎて見限るし、後者なら全然できてなくて見限る。
どっちにしろ見限りたい感じでいっぱいです('A`)

薫ちゃんの時の『相棒』はどの話も本当に面白かったから、つくづく残念。

ただ、上でも書いたけど4話「ファンタスマゴリ」は今期の中ではかなり良かったと思います(´∀`)
片野坂さんが悪役顔だった(ひどい)こともミスリードちっくで好きです。

最後に、顔と言えば5話「2045」は上で書いた不満とは別の観点、その「顔(容姿)」から不満を持ちました。
情実発注を餌に何人もの女性と関係を持っていた被害者は実はセックス依存症でした( ´_ゝ`)!…とかの設定がないと、他に関係している相手に美人はいるだろうに(最初に愛人として出てきた女性とか)あのどちらかと言えばブスな方向の容姿のジェームズ担当女性とわざわざ寝たがったモチベーションが不可解でモヤモヤしてしまうんですよね…( ´_ゝ`)夫にも言ったけど苦笑してただけだったんですが、あのファブリーズのお母さん役の人はブス設定のキャラクターではないんでしょうか…?(女優さん自身は好きです。ブスがブス言ってすみませんヽ(`Д´)ノオマエガイウナ!)
あのキャラはコンピューターだけに心を許せるみたいな設定にしたくて、ああいう暗いオタクみたいなキャラ演出をしやすい雰囲気のあの女優さんを起用したんでしょうが、普通に綺麗な女優さん使った方がすんなり飲めたと思います。

 

 

 ●関連する初期厨的記事

manmaru14.hatenablog.jp

 





*1:スタートした時代は「〇〇の女」というタイトルが流行っていたのでこれも安易にそうしちゃったんだろうけど、あまりに長期シリーズに成長したことが災いしちゃって現代では既に違和感があるのは否めない(ノ∀`)…

*2:そもそも"キャラのプライベートエピソードがない"!

*3:榊家の話が直接事件に関係する回もあった。

*4:太ったにしても体型がすごくアンバランスに見えてしまうのは足が長いからだと思う。胴が短いからその部分についたお肉が余計強調されて見えちゃうんだと。胸もあるしね。

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