願わくばまんまるく、徒然。

願わくば道端の石のように穏やかに、永遠の傍観者に。

『エレメンタリー』を観てワトソンに思ったこと(※再編集済)

 (※この記事は2016.9再編集済です)

久々に海外ドラマの話を。(→参照:海外ドラマ カテゴリーの記事一覧 - 願わくばまんまるく、徒然。

テレ東でお昼にやっていた『エレメンタリー』のシーズン1を(第二話の途中から)ラストまで観ました。 

エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY  シーズン1<トク選BOX>(12枚組) [DVD]

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本題に入る前にちょっとテレ東についての話を。(※ここから本題に関係ない前書きです。高速スクロールでスルー推奨(o^-')b☆)

私は子供の頃からアラサーまでを仙台で過ごした「ずんだっ子」なのですが、仙台に系列局のないテレ東はずっと憧れで
結婚して名古屋に移り住んでテレ東制作の番組に多数接してファンになり、今回2年前に東京に転勤になってからはその数少ない良かったことの一つがテレ東(始め東京ローカル局)が見られること、という感じだったんですが、海外ドラマに関してもテレ東は実にいい仕事をしてくれていて、「ランチチャンネル」(12:40~13:35)という平日昼の帯で毎日海外ドラマをやってくれているんですよね。これが本当に嬉しい!(´∀`)

この『エレメンタリー』の前にはCSI:NY』のファイナルシーズン9が放送されていました。
このときの私はまだシーズン1(の途中まで)しか視聴経験がなかったんですが、もちろん「やってくれるなら見ない手はないよ!ε=(゚∀゚ *) 」ってなわけで、全話録画して観た次第。

正確な放送順は

CSI:NY』ファイナル
 ↓
『ホワイトカラー4』(※観た)
 ↓
『キャッスル』(※観てない)
 ↓
『エレメンタリー』(※観た)

という順でした。
ちなみに『エレメンタリー』が終わった今現在はCSI(ベガス)』シーズン13を放送中です(´∀`)(…と言いつつまだシーズン8も観終わっていない私は録画だけしている状態ですがーorz)

また、テレ東さんと同じく東京ローカル局TOKYO MXさんなんかは、夜のゴールデンで週一でCSI:NY』のシーズン1や『CSI(ベガス)』のシーズン7をやってくれたりもしていて、こっちも大変嬉しい(´∀`∗)

ほんと東京に移り住んで良かった(ノд`∗)…というわけで本題に戻ります。
(※どーでもいい前書き終わり(o^-')b☆)


この『エレメンタリー』、日本版副題が『ホームズ&ワトソンin NY』
そう、これ実は『シャーロック・ホームズ』作品なんですよね。


ウィキペディアによると、

アーサー・コナン・ドイルが生み出したキャラクターであるシャーロック・ホームズを主人公としており、舞台をイギリスのロンドンから現代のアメリカ合衆国に置き換えている。 

だそうで。

私ははじめ「登場人物の名前が有名な探偵コンビとたまたま一緒なだけ」という設定だと思っていて、「あら!あなたたち本当に現代のホームズ&ワトンじゃないの☆(´∀`)(笑)」という、いわば "その「(笑)」まで込みの設定"だと思っていたんですね。
でもそうではなく、この作品は本家ホームズの正式なリメイク(と言うんでしょうか?)作品だったわけです。


つまりこの『エレメンタリー』の世界は「サー・アーサー・コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』という作品が存在しなかった世界」であり、『エレメンタリー』の世界の彼等が "オリジナル" の "シャーロック・ホームズジョン・ワトソン"(という設定)なわけです(分かりにくい説明)。

実は観ていた当初、どうも話の中で彼らの名前を初めて聞いた登場人物の誰もが「あら、シャーロック・ホームズさんとワトソンさんなんて…まるで(゚∀゚∗) !?」という反応をしないのが不思議でならなかったんですよね…。ウィキを見て納得した次第です。どうりで。

改めて本作の説明を簡単にすると、舞台は現代のNY。
ホームズは麻薬依存からリハビリ中の変わり者の天才男で、ニューヨーク市警の顧問を仕事にしており、ワトソンは元医師・麻薬依存から立ち直る回復期の患者の付き添いを仕事にしている女性。
この二人がコンビを組んで色んな事件を解決する、という基本一話完結の推理・捜査もの作品です。

これまでにそれこそ色んな解釈・演出で膨大なリメイク作品が作られてきた「シャーロック・ホームズ」ですが、ワトソンを女性に設定した作品はどうやらこれが初らしいとのこと。

しかし、放送開始直後は全然耳にしたことのないタイトルだったのと、何となく印象でXファイル』系のファンタジー・オカルト・SFちっくな作品かと思い込んでいた(エレメントという単語からの印象?)ことにより、スルーするつもりでいたんですよね。
ですが、たまたま何かの時にうっかりチャンネルを合わせたらルーシー・リューが映ってたんですよ( ´_ゝ`)

私、彼女が結構好きで(´∀`)

多分『アリー・マイ・ラブ』のリン役からだと思うんですが、なんか彼女が出てるとつい見ちゃうんですよ。
リメイク版『チャーリーズエンジェル』なんかも、彼女がいたから観たところもあって…。
役柄がいつも似た感じ(クールでミステリアス、そして時々お茶目☆という)でそれが彼女の外見に合っているということもあるんでしょうが、そういや結末が分からない系の面白い映画(つまり『トータルリコール』や『アイデンティティ』みたいな話のことです…←きちんとした映画ファンが聞いたら呆れて殴り付けたくなるレベルの雑な表現)を三つ挙げろと言われたらその一つに絶対に挙げる好きな映画『カンパニーマン』もヒロインがたまたまルーシー・リューでしたよ。*1
…という冗長な説明的文章w( ´_ゝ`)



↑『CUBE』の監督なのでなるほどという感じ(知ったような口調で)。


で、ルーシーに惹かれてついそのまま鑑賞したら、彼女は準主役(というかワトソンだからホームズとダブル主役と言ってもいいよね)でレギュラーであり、しかも警察で事件捜査はしてるしオカルト要素はないわで(そりゃそうだ)、「ナニコレ!面白いじゃないの!ムハー(∗゚∀゚ )=3」となりまして。

そこからは「なんでこんな(しかも私好みの)面白い作品知らなかったんだ?」と不思議に思いつつハマってしまったわけですが*2、ウィキを見てみたらかなり最近の作品であることが分かって納得。ほら、オバハンは2000年代は最近だから…(´ー`)
今本国ではシーズン3を放送終了、この冬から4を放送予定だそうです。
wikipedia:エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY

そんなに新しい作品を放送してくれたテレ東さんにはほんと感謝。

最近になってやっとようやく「本国での放送何年前(゚д゚;)?!」って感じの『クリマイ(クリミナル・マインド)』シーズン5やら『メンタリスト』シーズン1やらを初めて放送してくれたDlifeさんより実は上なんじゃ…( ´_ゝ`)(さりげなくDlifeをディスる文章…って嘘ですDlifeさんこれからもよろしくお願いします…!(´人`;))

ホームズの変人天才ぶりも天才設定好きの私の大好物ですし、ストーリーも練られているし(こういう点は新しい時代の作品のメリットだと思う)、おまけに吹き替え声優さんもピッタリ!(´∀`∗)

…と、そんなわけでとても面白い良作だったわけですが、ストーリー自体には直接関係なく、このドラマで描かれているワトソンという人物に私は個人的に物凄く括目したその理由を書くよ、というのが今回のテーマです。
どうしても観た人前提の書き方になってしまうと思うんですが、ご容赦を。

ルーシー・リュー演じるワトソンの何に私がそんなに惹きつけられたかというと、一言で言うと「強力な自律能力」でした。

自律、つまり「自己を律する力」ですね。あまりピンと来ない人は「自制心」と言い換えてしまった方が分かりやすいかもしれない。
「制御する・抑える」というより、「精神状態のバランスを自分でコントロールできる」というか、具体的に言うと感情が聖人レベルに安定しているんです。

対照的に感情的だったりぶしつけだったりする相手(大抵それはホームズw)に理不尽に激しい態度や乱暴な言葉を投げつけられても、私みたいに「キー!ヽ(`Д´)ノ」とか「ひどい!ヽ(`Д´)ノウワアァァン!」とかの反射的な感情的反応をすることがない。
相手の心理状態と同じ土俵に上がらない。

しかも常に努力して我慢してそうしているというわけじゃなくて、自然にそうできている。
自然な状態として「常に自己と他己の境界がしっかりしていて、相手の態度に自分の感情が引きずられない」んです。

「自分と他人の境界」が完全に確立できている

それは健全なメンタルを育んできた証拠なので、彼女が「きちんと自己を確立してきた大人」であるということを表している。

ワトソンは人間として理想の精神状態を持った人物であり、そういう人物と正反対のボーダーという境界性パーソナリティー障害者で、まさに「自分と他人の境界」*3が自分の中で曖昧故に心身共に疲弊したり周囲の人間も巻き込んで状態を悪化させてしまうという欠点を抱えている私からすると、神レベルの人格者に思えたわけです(゜д゜)
だから、物凄く惹かれたんですね。

ただし、この作品の中で言うと、ワトソンだけじゃなくグレッグソン警部もベル刑事もそういう意味では非のつけどころのない大人の存在で、ホームズ以外誰もに憧れる世界ではあるんですが。
…って、そう書くと「ひどい!主役であり一番魅力的なはずのホームズには憧れないってことか!ヽ(`Д´)ノばかなのか!」という感じに見えてしまうかもしれないんですが、いえ、ホームズが魅力的な人物なのは間違いないんですよ。
ただ、現実の私(※凡人以下)が憧れる対象としてはホームズは超人過ぎるんですよね。
けれど、ちょっとここ分かりにくい文章になっちゃうんですが、それは天才過ぎて現実の憧れにはならないというだけの話であって、心情的にはホームズの方がなぜか断然身近に感じられる人物像なわけです。(天才かそうじゃないかってとこが何よりもかけ離れた距離では?というのはその通りなんですが( ´_ゝ`))

例えば実写化で一番有名だと思われるNHKで放送されたグラナダ版ホームズに当てはめて考えても、あのホームズは間違いなく魅力的な存在ですよね。でも、「リアルの自分自身」の目標として「現実的に『こうなりたい』と憧れる対象」では明らかにないわけじゃないですか。「枠が全然違う」というか。

そこは「凡人として描かれている」人格者ワトソンの方を素直に尊敬するよねw(´∀`) という。

でも、ここが重要なんですが、「その作品を読んでいる(視聴している)読者」として「物語の登場人物としてどちらがより感情移入するか=心情として身近に感じるか」を考えてみるとやはり逆で、心情としては超人・ホームズの方が何故か身近に感じるというか、分かる気がしてしまうじゃないですか。
その焦燥とか、孤独とか、天才ゆえの苦悩なんかまでも。手に取るように。こっちは天才じゃないのにw(´∀`)

それはやはり「物語の力」というものであって、「超人」ホームズがあくまでフィクションの世界の「物語」のヒーローとして描かれているから、なんですよね。

実は、その「物語」をメタ的に外から眺めている「現実の我々」の現実にとっては「凡人」として描かれているはずのワトソンの人物像の方が実はリアルに素晴らしすぎるものであるわけです。

いつでも相手を思いやり、親友の傍若無人な態度にも大らかな気持ちで寄り添い、そして何だかんだ言って「医者」ですよね、ワトソンは。
医師という間違いのない高い地位をまず持っているわけですよ。そもそも社会的にも高い位置にいる人なわけです。
その上で更に「思いやりがあって、穏やかで、人格者」なわけですよ。それがワトソンという人なわけです。
どうでしょうか?そんな徳の高い人物には憧れるし、人としてリアルに尊敬するとしても、「人間的共感」という意味ではホームズより遥かに遠い存在に感じられないでしょうかね…(´ー`) 私はそうなんですがw

さて、グラナダ版ホームズのワトソンに全く劣らず『エレメンタリー』のこの女性ドクター("元"ですが)・ワトソンも、同じように素晴らしく徳の位の高い人なわけです。

ただ、作品中でワトソンの周囲の人間関係として、「少し抑圧的なところのある彼女の母親に対して自分の意思をはっきり主張できないでいる姿」が描かれていて、彼女の制御された感情と落ち着いた態度は長年のそういった「理想的とは言えない親子関係・家庭環境」の影響、望まない副産物である可能性もちょっと示唆されていたりはするものの(私がそう感じたというだけですが…)、それでも眠気を独自の体操で克服し、医学部を首席で卒業した、という実績があるほど強い芯のある努力家であり、素晴らしいなーと思う以外ないわけです。
何かしら些細な心理的弱点というものは恐らく誰にだってあるわけですしね。


ところで、少し話が逸れますが、これまで私が見てきた海外ドラマの登場人物の女性キャラで「本当にこの人は凄い!素晴らしい!(゚д゚∗) 」と個人的に思う人たちがいます。
私の中でそのトップにいるのがスタートレックボイジャー』の艦長(提督)ジェインウェイと、『ザ・ホワイハウス』のCJ
…って、前者は惑星連邦軍の実質トップになるほどの強力な中身の持ち主なんでちょっと別格ではあるんですが、共通するのが上でも書いた、やはり私の憧れてやまない自律能力、律己心とでもいうべきもの。

具体的に言うと、「自分を律し、自身の感情や思考を冷静に客観視でき、無理矢理じゃなくコントロールでき、ナチュラルに自分の精神を安定させることができる力を持った、尚且つ聡明」という女性。

今回『エレメンタリー』のワトソンはこの「私が個人的に凄いと思う好きな女性登場人物」のトップチームに入ってきました(´∀`)
ジェインウェイ、CJ、ワトソン。この三人が今のところ三巨頭です。(キャラとして好きという意味ではちょっと弱い『クリマイ』のプレンティスも「凄さ」で実質入ってるので四巨頭かもしれませんが)

最後に、この『エレメンタリー』の面白さが『CSIシリーズ』や『クリマイ』等の他の事件捜査もの作品の面白さとまた少し違ってある意味「別格」に思えたのは、主役が「男女コンビ」というところもあるなーと感じました。
もちろん二人は恋愛関係じゃなく(シーズン1の時点では)、そういう際どいものも匂わせないんですが、でもきちんとお互いを想って大切に感じている。真のパートナーといった感じなんですよね。
そういう感じが何かドキドキほっこり(´∀`∗)するというか、「昔も他の作品で似たような感覚になったなー…」と思って記憶を辿ったらこちらブルームーン探偵社でした。
あの作品もブルース・ウィリス演じる探偵と、探偵社の女社長の対等且つ微妙な関係(元夫婦設定だったかも?)が良い意味で色を添えていましたね…(´ー`) って、もうかなり昔の作品なのでうろ覚えなんですがー。

今年四十になったんですが、最近特に時間というか時代の流れを以前以上に驚異的な速さで感じるようになって、驚いています。
この夏、テレビで高校球児を見て「まだ子供なんだなーあどけない顔だなー…(´∀`)」って素で初めて思いましたもんね。去年までは普通にそれまでと同じように「高校生のあんちゃん」的な感じに見えていたはずなんですが…。今年になったら一気にこれですよ。自分でもびっくりw

というどーでもいい話で終わります(o^-')b☆ハヤク2ガミタイ!



  

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*1:残りの二つは『閉ざされた森』と『フレッシュ』です。

*2:実は私は海外ドラマ通なわけでは全くないので「面白いのに私が知らない海外ドラマ」なんて絶対ゴマンとあるのは間違いないんですが、これがあまりにも私好みの事件解決・天才・一話完結モノとどんぴしゃだったので、さすがにタイトルも全く聞いたことがないのはおかしいと思ったんですね。更に妹は私以上の海外ドラマ好きなので、私が見てなくても彼女から聞いているはずだと。

*3:「ボーダー」とはまさにこの「自他の境界」という意味。諸説アリですが。