願わくばまんまるく、徒然。

願わくば道端の石のように穏やかに、永遠の傍観者に。

『クリマイ』と『メンタリスト』~ドラマの話。

気付いたらいつの間にか、しれっと(夫の地元の方言では「しなっと」と言う)『クリマイ(クリミナルマインド)』をシーズン6まで観ちゃってたわけだが。

だって、止まんないんだよねー( ´σ‥`)

一日に2~3話のペースで見てりゃ、そりゃあっという間だ。
家事・・・? それってなにおいしいの?( ´σ‥`)

“シーズンまたぎ” クリフハンガー(※1)を考慮して、6の最後はシーズン7の第1巻もセットでレンタル。
でも珍しくまたぎじゃなかったyo!

(※1)・・・待て次号!みたいにもろ次回に続く演出でシーズンが終わってしまう演出。前後編の前編でシーズンラストとか。ファンは新シーズン放送までそのまま半年とか一年とか生殺し状態になる鬼畜システムなわけだが、人気作は大体これが普通。ただ稀にそのまま打ち切られる場合もあって、その場合は涙目になるしかないという・・・

ゲオだとシーズン7が最新で、まだ新作扱いなので高いし、それに、もし欲望プライスレス!とばかりに鼻息荒く高いレンタル料を払って7ラストまで観たとしても、どうせ8が店頭に出るまではまたクリフハンガーの生殺しに引っ掛かるんだろうし、それは嫌だし・・・。
というわけなので、クリマイ鑑賞はここで一旦終了、というか休憩。
8が店頭に出たらまた観るよ!(´∀`)

ただ、とても良かったからこれだけは書いておきたい。プレンティスの話は内容が濃くてスピード感もあって見応えがあった。つかプレンティス、凄すぎます。
そもそもFBIもすごい。
いや、異常犯罪者や重大犯罪の現場で働いている人たち全員がすごい
心からそう感じましたね・・・

今まで、あらゆる意味で人類のトップって宇宙飛行士だと思ってたんだけど、異常殺人者という人類の敵に立ち向かっている職業もそれに限りなく近いところにいると思った。

さて・・・
しかし。


クリマイを中断したところで、次は一体何を観れば?
(´・ω・`)



久々に映画でも見ようか・・・と店内をウロウロしてみたが、何となく惹かれず、やはり海外ドラマ、クライムもの・推理ものが観たいと思ってしまう。
しかし普通に警察やFBIものにすると、どうしても直前まで観ていたばかりのクリマイと比較してショボく見えてしまうことは想像できる。
・・・うーん、ここなんだよねー。厄介なのは。
面白い作品に出会うこと自体は幸運なんだけど、今後それ以上のものでないと楽しめなくなるというのが辛いジレンマ・・・。人間の欲望って際限がないorz

なので、条件としては

「推理・クライムもの」で、だけど主人公が警察関係そのものズバリじゃない
●制作年代が比較的新しい
●何シーズンか続いている
●現在も放映中か最近まで放映されていた
●そしてもちろん一話完結

というのを頭に置いてそれっぽいのを探してみた。
そんな都合よく見つかるか?と自分でも思ったが、幸運にも割とすぐ見つかったんですよ。

最終的にクリマイの向かいの棚に置かれていた『メンタリスト』が
(´∀`)


もちろん何シーズンも続いてそれなりに人気があるらしいからって、自分に合うかどうかは観てみないとわからないわけで・・・。

楽しみに一気に何巻も借りたのに、いざワクテカして観始めたら私のツボには全然合わず、それでも「ここから面白くなるのかも・・・!」と7時間は頑張って観たんだけどやっぱり一つも面白いと思えず、残りは泣く泣く観ないで返却した
『24』
みたいな黒事例も私にはある。

ちなみに、

●世間で大ヒットし、私も面白いと思ったもの・・・ツインピークス』『マトリックス』『ハリーポッター』『gleeなどなど
●世間で大ヒットしたが、私にはイマイチだったもの・・・『24』ビバリーヒルズ白書シリーズ』あと『LOST』や『アンダーザドーム』みたいなものも惹かれない・・・

・・・多分、過剰にやきもきさせる演出の作品がだめなんだと思う。やきもきっつーか、イライラする。
『24』なんか誰一人安心して見てられる行動とってくれないから、イライラしてしょーがなかったもんね。キムとか、なんなのあいつ。聖☆おにいさん』のブッダですら「ああだからなんでキムは一人になるの・・・!」とツッコんだくらいだから、凡人以下の私なんかテレビに向かって何度罵声浴びせたかわからない。
ああいう、何にもできないくせに言うことを聞かないで勝手に動いて足手まといになるキャラって世界で一番嫌いなんだよね(゜д゜#)
・・・私にとって最強のイライラドラマでした。あれは。


まあそれは置いといて。


で、『メンタリスト』。実際観ないと分からないうーん、どうかな~・・・と楽しめるか不安だったが、
面白かった(´∀`)

私はどうも、物語の始まりの “第一話” というものが苦手なんだけれども、これは「第一話である」という感じがほとんどしない自然な入りで、スッと作品世界に入っていけた。それも良かった。
主人公のジェーン(♂)はじめ、主要登場人物のキャラも結構いい。

チームの女ボス・リズボンも、ありがちなキャラと思わせて、意外とあまりない感じで面白い。
主人公に一番近いポジションの女性が主人公に厳しいヒス女といういつものタイプか?・・・と思いきや、硬派でワイルド。女らしいことは苦手で、仲間や家族には優しくて強い。ダメダメな弟にも結局は優しい。超兄貴
でも、男勝りなだけじゃなく、ワンナイトトラブもOK!という密かな色気もバッチリ!

クライムものに関わらず、こういう 「主人公が “特殊能力や特別な才能を買われてそのチームに助っ人として入っている” という設定の話」って、身近にいるヒロイン的な女性って特に最初は主人公の能力に懐疑的だったり、ただキリキリしてるヒス小娘(もちろんツンデレということが洋邦問わず多い印象があるんだけど、そういうのと違ってて、とてもイイ(・∀・)!

見てないからよく分からないまま書いて違ってたら申し訳ないんだけど、日本の人気ドラマの『ガリレオ』?とか『ヒーロー』?とか、才能あってKYな男性主人公と、お目付け役的女性のコンビのドラマって大抵そうじゃない? 柴崎コウも松たかこも。「いい加減にしてください!」とか「真面目にやってくださいよ!」とか言って。・・・うん、観てないんだけど。イメージ。ごめん。

・・・と、ここでふと、これには時代もあるのかも・・・と思った。
少し前の時代だったら女性上司というポジション自体が珍しかったから、キワモノ的に描かれるパターンもやはり多かっただろう。そういう面でもやはりアメリカの方が日本より進んでいると感じる。
スタートレック』シリーズの(私はミドルライトなトレッキーです)『スタートレック ボイジャー(VOY)』で、初の女性艦長キャスリン・ジェインウェイが主役(メインキャラ)として登場したのが1995年。初の黒人司令官のシスコが前シリーズスタートレック ディープスペース9(DS9)』に登場したよりも遅かったとは言え、未だに女性が組織のトップに座ることがニュースになる日本より数十年違うんじゃないか。
日本のドラマでナチュラルに “女性指揮官” が主役で描かれた作品というと個人的には天海祐希の『BOSS』が印象に強いんだけど、これが2009年。天海祐希は2004年の『離婚弁護士』もしっかりした強い女性を主人公を演じていたが、組織の「長」がメインの職務じゃない。これ以前にあくまでナチュラルに女性の指揮官が出てくるドラマってあるのかなー。

・・・と考えていたらふと、威厳に満ちたショートカットの高峰三枝子の顔が頭にが浮かんだんだが、それはマチャアキのTVドラマ西遊記』のお釈迦様だった。
・・・うん、威厳あって当然だし、色んな意味で人類のトップなのは間違いないんだけど・・・。うん・・・。


ちなみに、その「スタートレックでの指揮官の設定」というものはそのままアメリカの大統領にスライドできて、つまり「黒人と女性のどちらの大統領が先に登場するか」の指標とも一部では言われていたが、その後、ヒラリーを破ってのオバマの就任によってその通りになったというのは興味深い・・・というのはよく知られた話。



閑話休題。『メンタリスト』の話に戻る。


同僚男性陣二人も、真面目でキャラがちゃんとあって、好感が持てる。こちらの関係性も、ジェーンを疎ましくするでもなく、馴れ合うわけでもなく、普段はジェーンの突飛さ・変人ぶりに呆れつつ、でも基本的にはチームの仲間・・・みたいな感じが丁度よくていい。
CSI:マイアミの、「あれれ・・・?チームなのになんかあまり仲良くなくね・・・?
(゜д゜;) 」

みたいな始まりはやっぱり嫌なんだよね・・・・・・うん。

あとはやっぱり主役のジェーンがいいね!(´∀`)

「古い表現で言うと “甘いマスク”」 のイケメンでありつつ、人を食ったようなほのぼのぶり・変人ぶり、実力は確か。でもその裏には自らの過ちが招いた悲惨な過去が・・・

って、それってなんて昼行燈タイプヒーロー(※2)の王道?(゜д゜∗) 
私は昼行燈タイプヒーローが大好きなので、よほど雑に作られていない限りは面白いですw

(※2) 表向きや世間からはぐうたらだったりただの変人と思われて呆れられたり馬鹿にされたりしているが、実は凄い力や技術や才能があったり、表のちゃらんぽらんなイメージからは想像できないシリアスなものを心に抱えていたりする主人公。『必殺シリーズ』の中村主水『るろうに剣心』の緋村抜刀斎『浮浪雲』の雲『成行シリーズ』の成行、2chオカルト板発祥小説『師匠シリーズ』の師匠・・・等々。大抵は飄々としていて達観している。人によって違うと思うが、私の場合よく完全無敵ヒーロータイプの要素とも重なるので『ルパン三世』のルパンとか『夢幻紳士』の夢幻魔魅也とか『三つ目がとおる』の写楽等も含まれる。ジェーンもこっちのベクトルが強い。


あと、これは完全に好みの問題だから私の嗜好の話になるんだけど、メンタリストというタイトル通り、
“心理を読んだり操作したりして事件を解決する話”
なので、殺人現場の凄惨さを描くことが重視されていないってとこも私には大きな魅力。
クライムもの・推理もの・サスペンスものは大好きだけど、拷問シーンや苦しんでいるシーンやスプラッタ等の映像自体は苦手なもんで・・・(´д`;)
「謎解き」をメインで観たいタイプとでもいうんだろうか例えば『SAW』シリーズはストーリー的にはとても観たいけど、痛々しいグロが嫌で観ないことにした作品。『ハンニバル・レクター』シリーズはギリでした。

『クリマイ』はとてもよくできた面白い素晴らしい作品なんだけれども、あくまで私にとってはなんだけど、辛すぎて見るに堪えないシーンが多くて・・・。そんでつい犯行シーンを30秒飛ばしとかにしてしまい、その結果、注意していたつもりでも微妙に話が飛んでしまう、なんてことが起きてしまうので・・・。

特に、子供が辛い目に遭っているのは・・・
ダメ、絶対(´д`;)


特にほら、ボーダーだからさー、私(´д`;)
感情が押し寄せて制御できなくなってしまうんだー。
もちろん、実際にそういう酷い目に遭わされた被害者は現実にいるわけで、それをきちんと描くことにはまったくやぶさかではないです。それは。そこは・・・。

しかし、シーズン6の「母の祈り」は多分、今まで観た中で一番キツかった・・・
いつもタイトルから身構えるんだけど、これももちろん身構えて観たんだけど、導入部のあのシーン(※3ネタバレにつき文末)だけは・・・ちょっと、あそこを見た時だけは心臓が止まりそうになって、その後一旦停止して声上げて泣いたよね。
あれは、あの話はトラウマ。
見るのが辛すぎる子供メインの回はたくさんあるんだけど、その中でもこの回が一番。
なんか、母親って、母親ってだけでここまで痛みを共有するのか・・・って、なんかよく分からない説明なんですが、そんな感じであのシーンは衝撃的すぎて、呆然とすらしたよ。(ただ私はボーダーなので健全な心理状態の人とは違うわけだがorz)
ちなみに、あの回を監督したのってリード役のギュブラーなんだよね。彼が監督した回は他にもあるんだけど、どれもよくできている。才能あるなーと思った。


 

聖☆おにいさん (2) (モーニングKC)

聖☆おにいさん (2) (モーニングKC)

 

 ↑『24』を見ながら年を越す話はこちら。












(※3)犯人が監禁していた子供の一人を殺した後、焼却炉に入れて鼻歌を歌いながら火をつけるシーン。